鍼灸師が抱える不安

鍼灸学校に通い始めたのはもう30年近く前になりました。

マッサージ界で有名だった村上先生が授業中にこう仰ってました。

鍼灸師には2通りある。1つは田舎に住んでいて、地域の皆さんに感謝されて充足された生活を送っている。かたや大都会のビルにワンフロアウン百万の家賃を払っている、卒業生でトップの成功者がいる。同窓会で会ったそうです。

またこの世界は2つのタイプの営業がある。一つは技術はしっかりとして治せるのに、営業的にはそれほどでもない。かたや技術はそれほどでもないが、宣伝がうまいので患者は押すな押すなで繁盛している。

鍼灸師は誰でもいつでも不安を抱えています。営業と技術の不安です。

無いとすればそれはもう終わりということです。

営業の不安はどの業種にもあることで、山一證券の例を出すもなく、最近ではシャープや東芝の巨大企業でさえ倒産の陰は忍び寄るのです。

鍼灸師の場合昔は口コミが頼りだったので、技術を宣伝する術がなかったこともあります。

むかし往診に行って掛けられた言葉があります。

元大学教授の方でした。「君、いまの世の中では、十分な技術があれば世間がほっとかないよ」

確かにネット社会では自らが発信することで、その情報は伝わることが少なくありません。

しかし昨今はグーグルが進歩しても、情報の中身まで保証してくれるものでは無いので、患者さんは半信半疑で来られるのです。

「癒着の治療」ではほぼ100%治せる、こう実績も自信もあるつもりですが、治療始めの数回までは半信半疑と言ったところです。

もう30年前の学生時代にセミナーや講座に参加しましたが、いつもこれで本当に治せるようになるのかな?と思っていました。

なぜならあの北斗の拳のモデル鳥居隆篤先生から、オーラを見れうようにしていただいたので、鍼灸師が手元で何を行っているのかを見てしまったからです。

それからは鍼灸関係の本、実はわからないながら新入生の時から購入していて、開けてみたのですがこれじゃ治せないなと、物置に放り込んだものが多々ありました。

学生になったのが40歳でしたから、古典を読むか治せる方を選ぶか考えた時、もう古典を学ぶ時間は無いなと決断しました。

したがって只管治す方法を追求してきたというわけです。

残ったのが「耳鍼」と「高麗手指鍼」でありました。

しかし自分が脳溢血後遺症を発症し、同時に妹がパーキンソン病を発症し、両方を治すにはいままでの理論、治療法では無理だと肌で感じました。

そこで現在の「手のひら先生スタイル」という形で、高麗手指鍼を使っての治療方法を考えたのです。

手指鍼学会の会長も「二千年前の医学をいくら学んでも、現代には通じない」と仰ってました。

真意は古典をいくら学んでも、現代医学にはかなわないということでしょう。

古典はそのコンセプトを学べば良いのです。東洋医学という哲学をです。

まず鍼灸師の抱える不安を解消する第一の方法は、治せる技術をしっかり収めることです。

私の研究で至った結論は「現代の鍼灸では腰痛肩こりしか治せない」です。

それ以外治せる人がいたなら、それは特別な気の持ち主であると言えます。

免疫疾患 心臓 肺 子宮 に関する病気は、効果的な処方が無いのです。

進化論を理解すれば、脳の発達を頭に入れれば、十分に理解できることです。

腰痛肩こりマッサージ専業では、いまも昔もこれからも不安です。

日本には諸外国には無いほどの、腰痛肩こり治療のライバルが多すぎます。

カイロプラクティック 整体 整骨院 整形外科 気功 気功整体 レイキ療法 お手あてさん 催眠療法 ピプノセラピー ヨーガ 腰痛体操

筋膜リリース 筋もみ 踏んづけ屋 温熱療法 リフレクソロジー 足つぼ オステオパシー などなど

国家資格のあるものから無いものから、おびただしいほどのライバルがあります。

それをはねのけ盤石な技術を持って、自信を維持するには腰痛肩こり専業から抜け出さなければなりませんね。

技術不安を拭えればもう一つの不安は消えるはずです。

これは他の業種でもよく言われることなのです。

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