壁?

どのような仕事でも職業でも、続けていると壁に突き当たります。

私の壁はどちらかと言うと、その壁は自分で作ったものでした。

西洋医学で薬の最終実験は、盲検法を使うことが知られています。

鍼灸はそんな実験をやることは出来ません。

そこで試行錯誤の治療方法を行う中で、刺激量はやはり迷います。

控えめになってしまう時があります。自分で限界値を設定してしまうのでしょう。

これで良いと理論を立てて治療を始めても、中々目覚ましい効果を出せない。

徐々に良くなっていても、それでは治療でないだろうと疑問に思い、再検討に入る時が壁を破る時です。

その時は頭の中でいろいろな方法、アイデアが駆け巡りますね。

そして決断し治療して確認をする。

しかし実験ではないので、いままでは壁を突き破ったことで良い結果は出ています。

今回も脳溢血とパーキンソン病治療法で、壁を作っていました。

効果は出ていたのです。

発症直後に出た複視は、鹿児島大学川平和仁教授の促通法で、日常生活に不便は起きなくなっていました。

しかしベットで寝転びながらテレビを見ると、人間が二重に見えてサッカー選手など22人もいます。

ところが最近?と気がついて、それがほとんど解消していました。

脳溢血後遺症治療治療で、大脳基底核を刺激している効果がこのようなところに影響していたのです。

そこで脳溢血後遺症の患者さんと、パーキンソン病の患者さんの診断方法を再検証し、刺激量に限界を設定している事に気が付きました。

発見です。嫌な発見ですが。

即効的な効果はありません。やはり脳神経への刺激なので、翌日から効果が現れるようです。

二千年前から進歩して来なかった東洋医学、鍼灸医学ですが、いま進化論を取り入れたことによって高麗手指鍼は遥かに進歩しました。

しかし技術レベルにおいてはまだまだ進歩の余地はあります。

Oリングテスト フィンガーテスト これらを使っていままで恐らく誰も考えつかなかった効果的な使い方を考えましたが、自分ひとりで見つけ出した方法なので、まだまだ工夫は必要なのです。

以前書きましたが、気脈(経絡)の異常をフィンガーテストで検知しようとすると、消えることがあり感じられないことが多々あると書きました。

それは当然のことで、気は陰を25回めぐり陽を日に25回周ると、黄帝内経には書かれています。

と基礎を押さえていれば、フィンガーテストに100%頼ることは危険です。

頼らないとすれば人迎気口診を使うか、私のような工夫をしないと診断ができないことになります。

金成万先生が仰ったように「気は消えるんだよ」ということになります。

古代の人達もこのことが分かっていたので、気を直接診断するのではなく、脈を診ることで遠回りで経絡の診断をする方法を取ったのではないでしょうか?

高麗手指鍼を運用する時は人迎気口診を学ばなくてはなりません。

韓国には柳泰佑会長が書かれた本がありますが、ハングルでは読めません。

手元に小椋道益著「人迎脈診論の解説」と言う、小冊子があります。

神保町の古書店でむかし手に入れたものです。

本を読んだだけでは身につきません。

六分定位脈診は学生の時に山下詢先生に、短時間ではありましたが少人数で手を取って教えていただきました。

そのような経験が無いと文字を追っても、感覚を身につけることは出来ません。

鍼灸の世界は木の世界であり、感覚を磨く世界でもあります。

オーリングテストの開発者大村恵昭博士でも、この診断方法は気の世界にあると仰るように、気の世界を制しないと身につかないものなのです。

自分の中の気の世界の壁を常に崩しながら、限界を広げていく作業が常に必要である、今回はそれを改めて実感することとなりました。

 

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