手指鍼の技術 その3

身体に刺す鍼いわゆる伝統的な鍼のと比べると、高麗手指鍼は反応の出方が早いと感じます。

どちらも行った経験からそう感じます。

どちらが良いとか悪いとか上だとか劣っているとか、そのような問題を扱うことではありません。

運動器疾患など例えば捻挫で腫れているのに、そこを手当てしないのは治療としてはまずいわけです。

手のひらだけでもかなり治療効果は出ても、より早く治癒に持っていくには障害のあるところに手当をしなくてはなりません。

もし患者さんがプロフェッショナルな職業なら、早く治して復帰したいと願うでしょう。

その期待に副うなら手のひらプラス患部への直接治療は必要です。

例えば上記のような捻挫で腫れがあった場合、2時間程度の中で腫れはほとんど引いてしまう、それが手のひら先生の高麗手指鍼治療になります。

あらゆる疾患に対しこのように患部に手当をすることはなく、手のひらだけで治療が行われます。

最初から二つの治療を行うことはありません。

適宜選択することになります。

手のひらだけで運動器疾患も、免疫疾患など臓器にかかわるあらゆる疾患も、治療対象にできるのが高麗手指鍼です。

まだ発明されてからたった四十年ほどのこの鍼は、その秘めた力をすべて引き出されたとは到底思えません。

私がまだ習い始めた16年ほど前に、免疫度をあげてがんなどの治療に対処できないかと考えました。

免疫とは何か?それをコントロールしているのは何か?

頭の中に入れて、そこに手のひらのツボとの関係を落とし込み、免疫調整のシステムを考え出しました。

するとそれを試す機会が訪れたのです。

前も書きましたが、腰痛肩こりの裏には内臓疾患を抱えているのが患者である、学校の先生の言葉でした。

東洋医学ではこれはまさに常識ですが。

これを頭に入れながら運動器疾患の治療の中に免疫も同時に上げるよう、上記のシステムとしてツボの調整をして対処すると、痛みのほかに癌などにも効果が出るということです。

つまり理論的構築された仮説に基づいた治療法を、高麗手指鍼ではかなり早くその適否を検証できるのです。

ちなみに上記の症例では脊柱管狭窄症は3か月で完治し、同時に古い肝腫瘍が消えました。

その後肝腫瘍の治療に入りすべてが消えたのは約1年後になります。

それほどの年月を要しなくとも、仮説の検証は出来ます。

なぜこのようなことができるのでしょうか?

それは手のひらという脳と密接に結びついた、治療の場として存在するからです。

手のひらと言う小さい面積で常に露出している、これも治療には好都合です。

気の調整はもとより、ツボの調整そこに免疫を考えを入れて免疫調整、循環器の調整すなわち心臓の調整、等々を同時に行えるのです。

また私は手のひらに脳神経のツボを、確定いたしました。

そしてそれに対応する陰陽のツボもです。

さらに耳張りのポール・ノジェ博士に習い、デメンションごとにこれらを確定しました。

すなわちディメンション1、2、3 それぞれに身体と内臓に対応するツボ陰陽の2枚、計6枚になります。

重要な脳神経だけでも頭に入れるとすると、D1では40個ほどになります。

脳神経にも同じように計6枚に描かれることになりました。40個でそれが×3になり120個になります。

プラス身体の部分や臓器のツボいくつでしょうか、をD1からD3まで×6になるはずです。

まだ研究途上でありその使い方も試行錯誤が続くでしょうが、ディメンション1だけでも陰陽思想を援用することで、今までにない効果を出しています。

また治療において「思考の壁」と言うようなものが必ず存在します。

これはこのような疾患に開発したものだそう安心していたせいか、それの応用範囲に心のカギをかけてしまうのです。

ところがある時その疾患の治療が停滞したり、壁に行き当たったりして考えている中で、ふとこの技術を使ってみようとするアイデアが湧いたりするのです。

ですから器具機械様々な手技や鍼の刺し方等々は、なるべく多く学んでおいた方が自分の宝になるのです。

過去にも何回かそのような壁に当たって、同じようなくり返しをして乗り越えてきました。

そのようなことが昨日偶然に起こり、妹のパーキンソン病に効果が出たのです。

膝に痛みが悪化して来たので、ある機械を引っ張り出してきたのです。

膝の痛みの治療に長らく使っていなかった機械を取り出し、ついでにそれでパーキンソンに関係する脳神経を刺激してみました。

数時間後その効果を確認すると、いつもより震えなどが安定しているとのことでした。

そこで私自身の脳溢血の後遺症治療にもすぐ応用してみました。

すると痙縮は一気にとれることはない物の、腰の痙縮は取れて歩行がさらにスムーズになっています。

後ほどウォーキングで確かめてみますが、おそらく目覚ましい回復が図れたのではないでしょうか。

このようにポッと頭に浮かんだアイデアでも形にし、それの効果をすぐ確かめることができる、そのような即効性が高麗手指鍼には秘められています。

そこがまた魅力の一つであり、難しいということにもなります。

韓国で生まれた手指鍼は資格取得に制限があり、無資格の素人が自分の治療目的で鍼を刺す、そのような背景がありました。

そのことを理解せずに海のこちらから見て、素人が出来るなら簡単だとか、珍しい鍼だから行ってみようと思うと、一筋も二筋も手におえない困難さが伴うのです。

わが金成万師がいみじくも「この鍼は理論もなく刺しても、なんか治っちゃうんだよね」と仰ったのは、手のひらの特性やまたほかの原因もあってのことでした。

それらを乗り越えられれば手指鍼はとても魅力的な鍼治療です。

そのお手伝いができるのは、手のひら先生高麗手指鍼講座であると確信するのです。

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