手指鍼の技術 その2

最近美容鍼のブームになっているようです。

何事も鍼灸の利用範囲が広がるのは、喜ばしいことじゃないでしょうか。

整形美容よりもっと安全で健康的ですよね。

鍼が腰痛肩こりだけの利用と思われている、一般認識のなか少しでも風穴を開けることは良いのではないでしょうか。

私が26年前に鍼灸学校に通っていた頃、クイックマッサージが出現しました。

このアイデアは素晴らしいものでした。

10分間千円だったはずです。

昼休みのサラリーマンやOLがひと時の癒しを求めて、爆発的に店舗数が増えました。

創業者は儲かったでしょうね。

そのあとに確か足もみマッサージが増えたのです。

クイックマッサージが飽和状態になりかけたころ、リフレクソロジーが出現したというわけです。

クイックマッサージには学生もアルバイトをしていましたね。

資格がなくともそれなりの専門性と言うか基礎的なものが求められるので、彼らへの需要もあったのです。

その山を越えたころ足もみ法が出現したということです。

これは資格がいらない、すなわちマッサージのようで実はそうではないのです。

リフレクソロジーなのです。

元の同僚が言うには「あなたは偉いよ。従弟が高校教師を辞めて、リフレクソロジーの店を開業し3か月で閉店した」と言うものでした。

プロと素人の差は素人からは見分けがつかないのですね。

ちなみにその後買い物に行ったらその建物の中で、足もみ体験コーナーがありました。

5,6人ほどの施術者がいました。

私の番になって施術されていると、そこのチーフがきました。

「イヤー参ったなあ!真正の糖尿病になっちゃったよ」

そうかリフレクソロジーでは糖尿病は治せないんだ、と分かりました。

所詮素人が出来きそれも簡単にできるのなら、誰でも新規参入してくるのは経済のイロハです。

鍼灸学校がこれだけ設立され生徒が毎年どのくらい資格を取得していくのでしょうか?

鍼灸院ができそして廃業していくどのくらなのでしょうか。

26年前は柔道整復師になるために、初年度500万を必要としその半分がコネクション経費だったと聞きました。

今では柔道整復師の学校へは簡単には入れると聞きました。

整骨院もライバルが増えすぎて、淘汰が始まったのはもう20年前ぐらいからだったでしょうか。

一時介護施設が林立した時は、理学療法士も不足していましたがいまは飽和状態なのでしょうか。

卒業してすぐに参加した整体のセミナーで、整骨院を経営している人がもう将来を悲観していました。

分かっている人は30年ほど前から、次の業態変換や付加価値をどのようにしてつけるかを準備していたようです。

時代の先取りをしていかないと、生き残りが難しい時代になっています。

それも驚くほどの速さで。

最近は美容鍼が若い鍼灸師の中で参入するブームになっているようです。

しかし今はいいと思いますが、ライバルは直ぐ増えるでしょうね。

親から引き継いだお店で、独自の技術や確か薬品を使って、お肌の手入れを行っていた治療院を読んだことがあります。

10年以上前の当時はそのような専門店は珍しかったのではないでしょうか。

女優などが通っているごく特殊な分野だったと記憶しています。

いまは鍼で広く美容目的の治療が受けられるようになって来たようです。

ネットでしか情報は得られていないので、全体のことぐらいでしか分からないのですが、早くも飽和感競争状態になっているのじゃないかと見えます。

しかしまだ今はその組合などもないような状態なのですが、SNSを見ているとそのようなことが伺われ次の段階に突入しているようです。

手のひらと顔は脳の運動野のほぼ90パーセントを支配します。

ですから顔を刺激することはうまくすれば、効果的な病気治療を引き出すことはできるかのしれません。

しかし手のひらのように顔面には気の流れがその中で完結していません。

つまり気の調整は難しいのです。

美容目的でしわ伸ばしや皮膚を健康的に保つなどは、得意とするところでしょう。

もし顔が大きな治療場所と効果的なところと考えられていたなら、もうすでに何百年か前から研究がされていたはずです。

今までは美容だけが目的のような説明が、実は病気治療目的にもなると変化してきました。

業界はまだまだ発展途上と思われているのでしょうけれど、分かっている方たちはそろそろ先を見据えているのかもしれません。

どの様な業種業態でもつねに世の中の先を読み、ちょっとづつでも変化を与えていかないと取り残されてしまいます。

友人ともいつもこのことを話しています。

鍼灸師ではないですよ。

しかし鍼灸師の場合は病気を根本から治せれば、そう悲観することはないはずです。

一般人の医療知識が豊富に蓄えられ、今まで思っていたほど西洋医学は病気に対処できないことが知られてきています。

代替医療などと貶められてきた鍼灸ですが、実際はかなりのものを治療してきているのです。

それが今まさに見直されてきているということなのです。

大正時代までさかのぼれば、澤田健のお灸、昭和になってからの大家深谷伊三郎、そして長野潔とそれ以外にも多くの方が、様々な治療例を書き残されています。

その文化遺産を継承していけば、時代に取り残されない治療を続けられれと思います。

しかしそれは言葉に書くほどは易しくはないですよね。

古典読んでますか?

卒業後漢文の教室に通いました。

でも1年ほどで止めました。

40歳を越して踏み込むほどやさしいところではありません。

治せる鍼灸師になるか、漢文を読みこなせる鍼灸師に成るのか、自身に2者択一で問いかけてみました。

限られた時間なら前者と言うことで、今日まで来たわけです。

黄帝内経などは口語訳を使い最小限の知識に留めることにしました。

漢方薬もセミナー参加して知識が蓄えられれば、鍼灸とは似て非なるものであることが分かるようになりました。

高麗手指鍼にのめり込んで来たのは、この鍼には治療の限界が無いからです。

いまは脳の研究雑誌を読んだり進化論や、ネットで最新の脳研究の成果を読んでいます。

脳の理解から鍼の理解へとフィードバックするような感じなのでしょうか。

まだ変化があったという程度ですが、今までほとんど成果の上げられなかった神経難病にも、脳神経のツボを落としその運用方法が完成されてきて、この鍼に一層の自信が湧いてきたのです。

痴呆や精神科の分野まで、将来的には研究をすすめようと考えています。

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