手指鍼の技術 その1

YNSA(山元式新頭針療法)を創造された宮崎県在住の山元敏勝医師が 昨年講座を東京で開催されました。

100名を越す申し込みがあったそうです。

世界中で良く知られたこの療法も、ほんの6,7年前でも日本ではあまり知られていなかったのでした。

それがユーチューブでは外人がこの鍼の素晴らしさを解説しているじゃないですか。

日本で注目されなかったのは日本人鍼灸師の悪いところで、医者の鍼灸は鍼灸師はやらない医者は鍼灸師のような鍼はやらないのです。

気と言うところで大きな壁があるからでしょう。

が良いものはどんどん取り入れ、自分の中で消化してしまえば良いというのが、私のスタンスです。

さて先生が最初に発表したのは良導絡学会であったのも、鍼灸師が注目しなかった原因であったのでしょう。

それが今回は東京でも注目され、定員オーバーにもなったセミナーになったのです。

8年前のご著書を知った時は英語版しかなく、日本で行われたセミナーDVDや米国アマゾンで購入したDVDを見ても、良く理解ができませんでした。

今回のセミナーでは改訂版が出て、そこには新しい診断点が書かれていました。

1973年が最初の発表ですから以来40年以上を経過し、御年83歳と聞きましたがまだ新しい発見と研究をされている、うらやましくもあり憧れますね。

なぜこれを書いているかと言うと、手指鍼における治療の成果を逐次簡易計測する方法が無いからです。

1年目の運動器疾患の治療後の計測する、決定的な方法はいまのところありません。

2年目の免疫疾患については、バイ・デジタル・オーリング・テストの診断方法で十分に測ることが出来ます。

またオーリングテスト試料を使えば、さらに詳細な情報が収集できます。

長野潔先生の長野式では、アメリカ在住の松本岐子師が独自の診断計測法を考案され、逐一治療効果を測りながら進めています。

患者と治療家は任せた任されたというのが東洋医学であったのですが、時代はそれだけでは満足されなくなっています。

気と言うあまり理解されない壁があるのですが、それを乗り越えて共通感覚を構築すべきだと思います。

日本では西洋哲学の上に教育がされているので、西洋医学的な目で見える形の診断計測方法によって、それに限りなく近くなればそれは達成されるのです。

むかし1年生の授業で先生が「経絡治療家は気が整えば、患者がまだ痛いと言っても、もう治療は終わりました。」と言って帰すんだ。

ちょっと非難めいてた言い方でしたね。

いまはそれから変化しているのでしょうが。

何らかの治療の効果、改善を見える化していかなければなりません。

私が行っている坐骨神経痛治療では、激痛に苦しんできた患者さんに「3回で痛みはこのように変化し、6回までにはこのような変化、12回が目途になるでしょう」と治療経過を描いて見せます。

そのような経過をたどって治るので、患者さんは治療を継続してくれるのです。

しかしその途中ではやはり不安かもしれませんね。

いまは気で脳にどのくらいで何割ぐらい治っていくか、簡単な計測方法を考え出しました。

しかしそれも共通感覚を生み出せるかと言えば否です。

いまクローン病患者を治療していますが、組織プレパラートを使い炎症範囲を限定しCRP試料を使い炎症度を数字で示してやれば、患者さんも治療成果を確認でき納得されます。

便の出方や違和感が無くなって計測すると、もうほんの1か所2センチ四方ほどしか反応がしなくなっています。

さらにCRPが1桁台になっているので、さらに信用され患者さん自身も完治間近と確信できるのです。

最終的には医師の診断血液検査に委ねることになりますが。

その前の段階でどのような診断方法が適切で効果的なのか、痛みに関してはいまはどの様なものが最適なのかほかにあるのか、それとも開発すべきなのかただいま思案中です。

捻挫の治療などはそのような意味では簡単ですね。

特に腫れがあればなおさらです。

我が母校東洋鍼灸のあんまの授業担当は、井上良太先生でした。

先生がプロ野球のトレーナーをされていた時は、選手が捻挫したらすぐ駆けつけていき、腫れないようにあんまをして5分後にはプレー再開させたそうです。

患者さんはまず病院や整骨院に行き、足を固めたりシップをもらって帰ってきます。

そこからネットで検索して当院へ来られるということです。

手指鍼と患部への治療を行います。

2時間で治療をし普通に歩いて帰らせるには、患部の治療も行います。

するとみるみる腫れが引いていくのは傍目にも分かります。

患者さんも付き添いの方も眼で確認できるのです。

つまり目で見て確認、共通感覚を持てるのです。

そのような場を限りなく持てるようにするには、まだまだ研究の余地があるということでしょう。

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