伝統的な鍼から高麗手指鍼へ転換することの意味 その3

2016年の「手のひら先生高麗手指鍼講座」前に、その内容や考え方をお知らせするブログです。

私が開業した当時は全くと言って患者さんが来ませんでした。

整骨院や診断書を書いてくれる医師もいないので保険も使えない。

駅から遠い住宅街なので、飛び込みのお客も期待できない、とナイナイ尽くしの中から始まりました。

そこでもう特色を出すしか生き残れない、そう考えて高麗手指鍼一本でいくことに決めました。

開業して2年間は暇でいい年して親のすねをかじった負目もあり、毎日鍼灸関連本をしこたま読みました。

東洋医学の本屋が来るほどでした。

毎日のごとくで飽きました。

何回も読み直した本があります。

深谷伊三郎師の「お灸で病気を治した話」で、これは学校の先生が勧めてくれた、治療家のバイブルでアイデアの宝庫でした。

漫然と読むのではなくツボとの関係を常に考えながら、物語としても読み込んでいきました。

ある先生が次々とアイデアを考え、何を質問しても答えてくれるので、素晴らしいと賛辞を上げていた人がいました。

でもあとで分かったのはそのすべては、ここから思いついたことばかりでした。

大村恵昭博士のオーリングテストも、本を読みセミナーに参加しました。

そして常にツボとの関連を考えていました。

免疫理論の基礎もここから学びました。

新しい考え方でツボを見直すときも、オーリングテストが無かったら、いまのような完成を見ませんでしたね。

そして耳鍼の創始者のポールノジェ博士です。

博士が天才と思うは耳つぼの発見よりも、デイメンションと言う概念を思いついたことです。

そのアイデアを頂き手の中に、ディメンションⅢまでのツボを落としました。

勿論脳神経のツボをディメンションⅢまで落とし、それは即自身の治療にも役立つことになりました。

それだけではないのですが、それを考えることで人間の進化の過程を思い知ることになりました。

ノジェ博士がディメンションと進化を結び付けて考えていたかは分かりません。

しかし手のひらに描くディメンションごとに現れる様々なツボを見て考えていると、なぜこのようなことが現れるのか疑問に思い、行き着いたのが人間の進化を見つめて来た、三木成夫博士の「生命形態学」の素晴らしさを思い知るのです。

最近では免疫力を上げるツボ、ディメンションⅢまで調整することで、癌患者の免疫がいつになく良くなることを確認することになりました。

これも進化とともに獲得した免疫システムを、さらにパワーアップし稼働させることになったのでしょうか。

ところで西洋医学との融合は無いと思っていますしそう言ってきました。

寄って立つ哲学が異なるので融合の仕様がないと考えるからです。

この10年ほどは東洋医学の本はほとんど読みません。

黄帝内経素問霊枢現代語訳や中国医学の研究書は読んでも、治療症例の本は参考にしていません。

むしろ「月刊 臨床神経科学 Clinical Neurosciense」のバックナンバーを読むことが多くなっています。

人体の働きメカニズムの解析は、古代の中国医学は現代医学には及ばないからです。

しかし読み方は全く違います。

さらに今は三木先生の進化論に傾倒しているというわけです。

進化論は治療には役立ちません。

結果として意味づけが出来るということです。

あるいは治療アイデアを頂くときには役立つかもしれません。

常に治療家の観点からいかにツボの運用、補寫について考えながら読むようにしています。

手のひら先生の高麗手指鍼治療を頼ってこられる方は、腰痛肩こりの患者はほんの数パーセントです。

腰痛肩こりは結果が分かっているので、とても気楽に治療ができる分野です。

3回目、6回目にこうなり、最長でも12回あたりで完治しますと、治療経過を最初から患者さんに描いてあげられるからです。

脊柱管狭窄症なら週2回で3か月、途中変化がほとんど感じられなくても、ある日突然完治の鐘がなりますよ。

このように説明ができるのですから、治療は大変でも心は安らかにできます。

到達点が見えているからです。

最も今は患者数自体が少ないので、なんだかんだと言うほどのこともないのですが。

その中の患者さんでも癒着と言って予約され来られても、がん手術の直後の患者さんであったり、癒着の中に卵巣や子宮の問題を抱えていたり、リウマチや糖尿病まで様々です。

それらの患者さんすべてに対応できるには、日ごろの準備が欠かせません。

開業してからもうここで16年経過し、その間ずーっと考え続けてきたのでその蓄積もあり、いまはそれほど悩むことはありません。

それでも自身の脳溢血後遺症の痙性麻痺を、今少し早いペースで治療出来るようにならないかと考えるのですが、誰も教えてくれないし第一誰一人として完成していない未知の世界なので、日々ちょっとですが焦燥感はありますね。

わが金成万師は癌治療で有名で全国から患者が押し寄せていました。

師が言ったことがあります。「がん患者さんもすべてが救えるわけではない。残念な方が出るときは辛い」と仰っていました。

内臓疾患や況や癌などは、専門病院でも対処しきれないほどのものです。

それでも患者さんは一縷の望みをもって治療に来られます。

そこに真摯に対処する覚悟は必要です。

そのため日々の努力が出来ななら、そのような分野世界に踏み込むことはできないでしょう。

どんな世界でも大変ということかつ努力が必要ということなのでしょう。

学生時代母校の伊藤瑞鳳先生が生徒に良い言葉をくれました。

「腰痛肩こりの患者でも、必ず内臓の疾患や障害がある。それまで治してやらねば口コミなどはない」

2とか3程度の疾患で来院してもその裏に潜む疾患までも直し、軽くしてやるために5や10の治療をすれば、治療院は繁盛していくというものでした。

患者さんに対し「手のひら先生の高麗手指鍼」が期待に沿えるものあるようにしたいのです。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ