ツボと経絡~なぜ二千年前の医学が今日まで生き残っているのでしょうか~

東洋医学は進歩しているのか?

鍼灸学校入学時から疑問に思っていました。数年前までは。

目覚ましいほどに西洋医学が進歩しているように見えたからです。

しかし学ぶほどに診断技術や機械類は発展改良してはいるものの、こと治療に関しては決して進歩しているのか疑問が湧いてきたのでした。

東洋医学特に鍼灸では伝統的な鍼がエポックメイキングを印したのは、柳谷素霊らが提唱した経絡治療、高麗手指鍼の発明、ノジェ博士の耳鍼におけるディメンションごとのツボ発見だと考えています。

いろいろ精査すれば異論各論は出ますが、私見ではこの3つが現代における鍼灸発展に大きな影響を与えていると考えます。

さて、今日の話題は「鍼治療に未来はあるか」です。

未来があるとするならば、そこには亀の歩みでも進歩しなくてはなりません。

その進歩についてこれから語りましょう。

鍼灸学生というのは、そこにツボ(穴)があるという前提で学び始めます。

なぜか二千年前からそこにあり、そのことにまったく疑問もなく只管記憶するのです。

私はそこに何故という疑問を持ち始めたところから、この進化は始まると考えます。

なぜ二千年前の中国大陸戦国時代に完成した鍼治療が、今も存続し生きながらえているのでしょうか。

ツボ(穴)も経絡(気の流れ道)も決して解明されたとはいまだに言えないにも拘らずです。

入学当時まず最初に二千年前の治療が現代に生きている、さらにツボの存在が変化していないことに疑問を抱き、教師に質問したが答えはありませんでした。

その時偶然に食生態学者西丸震哉さんが「人間の生理は何十万年単位でしか変化しない」という言葉に合点がいき、たった二千年のちっぽけな人間の歴史の中では、ツボの存在云々は考えることない些末なこととその時は考えたのでした。

フランスにポール・ノジェ博士がいて耳鍼を創始しました。

体全体にツボがあります。

ですから耳にツボがあることも珍しくはないのですが、彼の偉大なところは、電圧をかけることで同じ効果を出せるツボが、ディメンション(位相)ごとに現れることを発見したことです。

五相まで発見されたと記されていますが、本には三相までが描かれています。

私も習って手のひらにこのようなツボを発見しましたが、治療に生かせるのは三相までではないかと考えています。

耳鍼のディメンションはツボだけになります。

これは医師の発明した鍼灸術には、気の流れというものが考えられていません。

西洋医学の中には、気の流れ気の医学はありません。

そこでツボの存在の発見のみで終了してしまうのです。

ところが手のひら先生が発見したディメンションⅢまでのツボは経絡上にあり、気の流れの上にあるので補瀉が可能になるのです。

これが鍼灸師の行う鍼治療にとり、最も重要な要素になります。

ではなぜ電圧をかけただけで今まで知られなかった、現れてこなかったツボが忽然と現れるのでしょう。

私は手のひらを体に見立てるだけでなく、脳にも見立ててそこに脳神経に対応するツボも発見しました。

もちろんディメンション Ⅰ Ⅱ Ⅲと、三相それぞれになります。

では耳鍼も同じことなのですが、なぜこのようなことが起きるのかその根拠を考えてみました。

以下は仮定の話にはなります。証明の手段が今現在ではないので、あくまでも推論になってしまいます。

我々の脳は水生動物や爬虫類の脳と呼ばれる古皮質(脳幹)旧皮質(大脳辺縁系) 新皮質(大脳皮質)に分けられます。

これらは人間の進化とともに変化してきたと考ええられています。

この進化に伴いそれぞれのツボが現れて来たのではないかと推論するに至りました。

「手のひら先生高麗手指鍼講座」では、先に進むとこのツボや理論と運用方法を学びます。

証明は出来ていなのですが、この理論の下で行っている治療はすでに成果は出ているので、証明はその実績の積み重ねと言う事になります。

パーキンソン病、脳溢血後遺症の治療、心臓病治療等々になります。

伝統的な鍼術を超え、まったく新しい観点からの鍼治療を学ぶことができます。

手のひらを使った高麗手指鍼治療は、ディメンションⅢまでをそれぞれ体についてのツボ、そして脳神経についてのツボを学ぶことができます。

もちろん補瀉を行い気の調整も行うことができます。

また西洋医学では調整が不可能な、自律神経である交感神経・副交感神経の補瀉もできることになります。

ここまで来れば鍼灸がまったく新しい世界になったと思いませんか。

皆さんが参加して症例を重ねていけば、きっとまったく新しい鍼灸が認知されるはずです。

そして伝統から抜け出したまったく新しく進化した、東洋医学が現れてくるのです。

面白いでしょう。

まだまだ東洋医学は進化の過程にあり、発展途上の医学なのです。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ