弟子入りについて その4

体に刺す鍼を間違って鍼を刺した場合、どのくらいツボからずれても許容範囲なのか?

学校では「2センチツボから離れたら効果はないぞ!」と注意されました。

我が校で鍼に関しては1、2の権威があった先生の言うことだたので、正しいことだと思っています。

では高麗手指鍼についてはどのくらいの誤差が許容範囲なのだろうか?

わが師金成万先生は「2ミリ違ったら効果は望めない」と言われていました。

手と体に合わせて10分の1にしたのか、記せずして10分の1になったのかは分かりません。

ツボの許容どがそうさせるのか分かりません。

私はその許容範囲のずれなら、治療家の気で補える許容度と理解しているのです。

気功師と鍼灸師の違いは、効果的なツボをピンポイントでとらえて、そこから気を送り込むことにあります。

気功師は全体に気を送るのだととらえています。

ピンポイントでは体内に気を送りこむことは、私の思考範囲内ではできないと思います。

ツボは移動するとか体によって微妙に異なる、そのようなことがあるので、許容度はあってもそれを埋めるのが気の力であると考えるのです。

手のひらの中にあるツボはとても接近しています、その上たとえば膵臓のツボについて、頭部体部尾部とポイントは3つあります。

膵臓が機能的に3つに分類されるので、ツボも3つあります。

糖尿病の治療をするとなると、最もインスリンがでる尾部のツボを刺激調整することが、最も効果的な治療箇所になります。

ところがこの3か所は1ミリ間隔程度しか離れていません。

ピンポイントで刺鍼するとなると、これは至難の技です。

出来ないことはないけれどそんなことしていては、それこそ商売にはなりません。

ではそこらへんをめがけて、ハリネズミのように刺したらどうでしょうか?

鍼灸師じゃ無いでしょ!それ。

自分の正しいツボを選別しなければ鍼治療じゃないのです。

自分が少々ずれたツボを刺したとしても、それを補填し治療効果を上げるのが、それがあなたの持つ鍼灸師の気のパワー言うことです。

同じツボに刺し同じように気を送っても、師匠と弟子の治療効果の差はここにあるのですね。

さてこの気、鍼灸師の気をどのように手に入れるかは、永遠のテーマかも知れませんね。

理論も努力の仕方もそろっている現在であっても、なお道険しと言う状態があります。

その先は鍼灸師の個々の個性的な治療家の気が完成するというわけです。

少し前に【治療室から】でその時ひらめいたことを書きました。

それは弟子入りすることのもう一つ忘れていた意味でした。

このことは読んだことも聞いたこともなかったので、私が初めて見つけ出したのかもしれません。

それは弟子入りの期間に、先生から得られるのはツボの運用や脈診などのほか、最も大事なことそれが先生の気を頂くということです。

これは意識するしないにかかわらずと言うことです。

両者とも意識してないでしょうね。

気功の秘儀で先生が触りもしないのに弟子たちを投げ飛ばす、あるいは走らせてしまうなどがあります。

あれは先生の脳内と弟子の脳内は共鳴しているからなのです。

これも何回も何日も稽古をしていくうちに、このようなことが出来上がっていくのだと思います。

この共鳴現象は脳内の血流を分析できる機器、MRIの一種でも証明できたことです。

弟子入りと言うのは大体2年ほど係るので、その期間の中でこのようなことが脳の中で起こっているのでしょう。

一方これはアイデアで頭いいなあと思った方がいました。

それは福島弘道師のセミナーに参加した人でした。

福島師は気のパワーが強かったようです。

それも並はずれたような強さだったと私は推測します。

存命中に築きあげた東洋はり学会は晴盲鍼灸師合わせて、8000人の会員を擁していたと言います。

少人数で治療経験を積めるシステムを、小里さんと言う方が考えられていたそうです。

そのシステムでも十分に技術は学べたと思います。

彼は違っていたのですね。

毎週1度先生の治療を受けたそうなのです。

東洋医学は「未病を治す」と言うことがあり、日々病気になる可能性のある体を整えることを意味します。

2年ほど経過したある日先生から「君はもう来なくてよろしい!これからは何県の某市で開業しなさい」と言われたそうです。

先生がせっかく勧めてくれたのだからと勤務先を辞め、そこで開業をしたところ患者は宣伝もしないのにひっきりなしに来たそうです。

これなども2年間で福島師の気のパワーをもらったということでしょうね。

このような気の修業はまれなことであるのですが、彼と会ってこれは出来そうな鍼灸師だと、最初から感じたのはそのようなことがバックグラウンドにあったからでしょう。

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